海岸段丘の農園日誌

湘南の海岸段丘の一角に借りている家庭菜園などで行っている色々な活動を記録しています。

日々の花 022(08月15日)

 日々の花の第二十二回目です。本ブログには日々新たに撮影した写真の中から選定していきますが、基本的には植物全体の姿と花に近づいて花を撮影したものの二つを基本として掲載しています。
 本日(08月15日)については、コマツヨイグサ、メマツヨイグサ、ハルノノゲシ、ヒメムカシヨモギ、コヨメナ、ワルナスビを掲載します。


 コマツヨイグサ
 コマツヨイグサ(小待宵草)はアカバナ科マツヨイグサ属の北アメリカ原産の越年草または多年草の帰化植物で、和名はマツヨイグサ属の中では花が小さいことに由来しています。
 空き地や道端など様々な場所に生育していますが、草丈は20~60㎝で、匍匐性(茎や枝が地面を這うように伸びる性質)があります。メマツヨイグサなどとは異なり、コマツヨイグサの花は萎れると赤く変化する特徴があります。


 コマツヨイグサの花


 メマツヨイグサ
 メマツヨイグサ(雌待宵草)は、アカバナ科マツヨイグサ属の北アメリカ原産の2年草で、日本では明治時代に確認された帰化植物で、道端や荒れ地などに生えています。草丈は30~120㎝で、大きな特徴としては花が開花中に黄葉していくということがあります。
 アメリカインディアンはこの茎葉のエキスなどを傷などの治療に利用しており、今日では月見草油としても使用されていますが、その治療効果を裏付ける研究はまだ十分に行われていないようです。


 メマツヨイグサの花


 ハルノノゲシ
 ハルノノゲシ(ノゲシ(野芥子)、ケシアザミなど)はキク科ノゲシ属の植物の一種で、ヨーロッパ原産ですが、はるか昔に中国経由で日本に入ってきて定着した史前帰化植物であると考えられています。和名に「ケシ」と付いていますが、ケシ(ケシ科)と葉が似ているだけで分類学上は全く別系統のものです。
 世界的に分布しており、日本でも全国各地に分布しており、荒れ地や道端、畑の土手、人家の周囲など人里近いところでごく普通に見られます。


 ハルノノゲシの花


 ヒメムカシヨモギ
 ヒメムカシヨモギ(姫昔蓬)は北アメリカ原産のキク科ムカシヨモギ属の2年草で、日本では明治時代に確認された帰化植物ですが、世界中で帰化しています。
 道端や荒れ地などによく見られる雑草ですが、日本では明治維新の頃から鉄道線路に沿って広がっていったため、ゴイッシングサ(御一新草)、メイジソウ(明治草)、テツドウグサ(鉄道草)などとも呼ばれていました。


 ヒメムカシヨモギの花


 コヨメナ
 コヨメナ(小嫁菜)はキク科ヨメナ属の多年草で、道端で見かけられる野菊の一種で、若葉は食用になって、中国では広く野菜として利用されています。畑や田の畔道、山の斜面や林縁などに生えており、別名はインドヨメナとも言われています。
 分布は米国ハワイ州から、日本の四国、九州南部から琉球列島、小笠原諸島、朝鮮半島南部、中国、インドシナ半島、インドまでの地域に広がっています。


 コヨメナの花


 ワルナスビ
 ワルナスビ(悪茄子)はアメリカ合衆国南東部原産ナス科ナス属の多年草で、日本も含め世界的に帰化している外来種です。全草にソラニンを含む有毒植物であるため食用にはできず、家畜が食べると場合によっては中毒死することもあります。
 日本では1906年(明治39年)に千葉県成田市の御料牧場で牧野富太郎が発見・命名しましたが、現在では北海道から沖縄まで全国に広がっています。特にナス科であるため、畑に生えるとナス、トマト、ジャガイモなど同科の作物に連作障害を与え、棘があることなどから駆除が困難で繁殖力の強いことから、有害雑草との認識が広まっており、外来生物法により要注意外来生物に指定されています。


 ワルナスビの花

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