海岸段丘の農園日誌

湘南の海岸段丘の一角に借りている家庭菜園などで行っている色々な活動を記録しています。

日々の花 023(08月18日)

 日々の花の第二十三回目です。本ブログには日々新たに撮影した写真の中から選定していきますが、基本的には植物全体の姿と花に近づいて花を撮影したものの二つを基本として掲載しています。
 本日(08月18日)については、マツバボタン、ムラサキゴテン、ペチュニア、アルストロメリア・アウレア、ガウラを掲載します。


 マツバボタン
 マツバボタン(松葉牡丹)はスベリヒユ科スベリヒユ属の南米原産の一年草で、アルゼンチン、ブラジル南部、ウルグアイに自然分布しています。日本には江戸末期に到来していますが、別名ではホロビンソウ(不亡草)とも呼ばれ、年々種が零れて新たな花が生えてくることからこのように呼ばれています。
 葉は多肉で、高温と乾燥に対して非常に強く、世話がほとんど不要なくらい丈夫です。種子は非常に細かく、こぼれ種でもよく繁殖しますが、美しい花を観賞するためによく栽培もされています。花弁の色は白、黄、赤、オレンジ、ピンクなどで、八重咲きの品種も出来ています。


 マツバボタンの花


 ムラサキゴテン
 ムラサキゴテン(紫御殿)はメキシコ原産のツユクサ科ムラサキツユクサ属の園芸植物で、日本には1955年頃に渡来し、別名としてはパープルハート、セトクレアセアと呼ばれています。
 地上部全体が紫色をしており、葉はやや多肉で長楕円形で、小さな紅紫色の花を咲かせます。乾燥した日当たりの良い環境を好み、耐寒性はそれほど強くありませんが、日本では東京以西であれば戸外でも越冬出来ます。


 ムラサキゴテンの花


 ペチュニア
 ペチュニアは南米原産のナス科ペチュニア属に属している園芸植物で、和名はツクバネアサガオ(衝羽根朝顔)であり、明治時代に日本に渡来しており、花を観賞するために世界中で栽培されています。
 1767年にウルグアイで白花種が発見されてヨーロッパに導入されて、その後、1831年にはブラジルから赤紫種がヨーロッパに導入されて、両者が交配された結果、現在のペチュニアの元となっています。その後、一層に品種改良が加えられ、花の大きさは大輪、中輪、小輪、花の色は赤、赤紫、紫、青紫、白、白黄、白青、桃など多彩な園芸種になっており、八重咲きの品種は1920年代に現在のサカタのタネの創業者が開発しています。


 ペチュニアの花


 アルストロメリア・アウレア
 アルストロメリア・アウレア(ユリズイセン、ユメユリソウ、インカノユリ)はユリズイセン科ユリズイセン属(アルストロメリア属)の南米原産の多年草(球根植物)で、100種類ほどが南米の様々な生育環境で自生しています。
 これらの原種をもとにして、オランダやイギリスを中心に交配選抜が進められ、カラフルでしかも四季咲き性等があり、栽培しやすい品種が多数育成されています。


 アルストロメリア・アウレアの花


 ガウラ
 ガウラはアカバナ科ガウラ属(ヤマモモソウ属)の北アメリカ原産の多年草で、日本には明治時代中頃に入ってきたとされており、和名はヤマモモソウ(山桃草)あるいはハクチョウソウ(白蝶草)と呼ばれています。
 ガウラの穂状に咲く小花が風に揺れる様子は、白い蝶が群れて飛んでいるようですが、その性質は強健で耐暑性もあり、初夏から晩秋まで次々と花を咲かせながら株が大きく成長していきます。


 ガウラの花

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