海岸段丘の農園日誌

湘南の海岸段丘の一角に借りている家庭菜園などで行っている色々な活動を記録しています。

日々の花 030(10月06日)

 日々の花の第三十回目です。本ブログには日々新たに撮影した写真の中から選定していきますが、基本的には植物全体の姿と花に近づいて花を撮影したものの二つを基本として掲載しています。
 植物の判別はスマホアプリのPicture Thisによる判別機能を中心にしており、その他には、みんなの趣味の園芸(NHK)、LOVEGREEN、庭木図鑑植木ペディアなどを主に利用しています。花などの様々な説明についてはWikipedia、みんなの趣味の園芸(NHK)、Picture This、LOVEGREEN、庭木図鑑植木ペディア、コトバンクなどに記載されているものを参考にして自分なりの文章にした上で記載しています。 
 本日(10月06日)については、ベニバナハゴロモノキ、キダチチョウセンアサガオ、ウド、クズ、オカワカメを掲載します。


 ベニバナハゴロモノキ
 ベニバナハゴロモノキ(紅花羽衣木)はヤマモガシ科ハゴロモノキ(グレビレア)属で、原産地はオーストラリアのクイーンズランド州の中部から東部の亜熱帯地域です。本種は多くの園芸品種の母種となり、園芸品種が世界各地で植栽されています。
 ベニバナハゴロモノキ (紅花羽衣木)の花と種子は青酸を含んでおり、触れると有毒性皮膚炎を引き起こす可能性があります。さらに、多くの地域では侵略的植物であり、この植物の毒性は、草食動物の数を減少させ、その広がりを抑えるのに役立っている可能性があると言われています。


 ベニバナハゴロモノキの花


 キダチチョウセンアサガオ
 キダチチョウセンアサガオ(木立朝鮮朝顔)はナス科キダチチョウセンアサガオ(ブルグマンシア)属の熱帯性の花木で、園芸名ではエンジェル・トランペット呼ばれています。原産地は南アメリカの熱帯地域ですが、高原に生育することから耐暑性は低く、温帯地域で広く栽培されています。日本には明治時代に渡来し、園芸目的でよく栽培されています。
 チョウセンアサガオと同様に、植物全体にスコポラミンなどの毒成分を含まれており、摂食した場合には嘔吐や痙攣、呼吸困難などの中毒症状が生じますので、取り扱いには注意が必要です。


 キダチチョウセンアサガオの花


 ウド
ウド(独活)はウコギ科タラノキ属の大型の多年草で、日本原産で、日本国内では北海道から本州、四国、九州まで分布し、朝鮮半島、中国、千島、樺太に分布しています。山野の林縁、野原、谷間、川岸など日当たりのよい場所か半日陰の傾斜地などに自生し、しばしば群生していますが、栽培も行われています。
 ウドは3mほどに成長することもあり木のように見えますが、実際には非常にやわらかい植物で、一見木のように見えるものの、建設資材としては使えないことから大きいばかりで役に立たないことの例えで「ウドの大木」という慣用句ができています。
 和名ウドの語源については、古い書物には葉が生育すると中空になることから宇登呂(うどろ)とよばれ、それが略されてウドとなったという説があります。漢字では「独活」と書きますが、この由来についてはよくわかっていません。


 ウドの花


 クズ
 クズ(葛󠄀)はマメ科クズ属の大型のつる性多年生草本で、山の斜面、道端、荒れ地に多く生育しており、人手の入った薮によく繁茂してます。温帯および暖帯に分布し、北海道から九州までの日本各地のほか、中国からフィリピン、インドネシア、ニューギニアに分布しています。
 日本では、根を用いて食材の葛󠄀粉や漢方薬が作られ、花は万葉の昔から秋の七草の一つに数えられています。クズ(葛)という和名は、かつて大和国(現:奈良県)吉野川(紀の川)上流の国栖(くず)が葛󠄀粉の産地であったことに由来しています。


 クズの花


 オカワカメ
 オカワカメ(アカザカズラ:藜葛)はツルムラサキ科アカザカズラ属の多年生つる植物で、原産地は南アメリカの熱帯地域です。暑さに強い一方で、寒さに弱くて、冬には地上部は枯れますが、関東以西の暖地であれば、盛り土やマルチングをして越冬させることができます。
 日本には中国から長寿の薬草として伝わり、雲南百薬(うんなんひゃくやく)とも呼ばれています。百薬というように、葉酸やミネラル(カルシウム、マグネシウム、亜鉛、銅)、ビタミンAを多く含み、栄養価が高いことから、健康野菜として注目されています。茎葉は加熱すると、ぬめりが出て、食感も色つやもワカメのようです。


 オカワカメの花

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