日々の花(033)(10月19日)
日々の花の第三十三回目です。本ブログには日々新たに撮影した写真の中から選定していきますが、基本的には植物全体の姿と花に近づいて花を撮影したものの二つを基本として掲載しています。
植物の判別はスマホアプリのPicture Thisによる判別機能を中心にしており、その他の判断材料については、みんなの趣味の園芸(NHK)、LOVEGREEN、庭木図鑑植木ペディアなどを主に利用しています。当該植物の様々な説明についてはWikipedia、みんなの趣味の園芸(NHK)、Picture This、LOVEGREEN、庭木図鑑植木ペディア、コトバンクなどに記載されているものを参考にして、自分なりの文章にした上で記載しています。
本日(10月19日)については、ペンタス、ロサ・センパヴィエンス、テリハイカダカズラ(ブーゲンビリア)、アガベライジン、ヤマハギを掲載します。
ペンタス
ペンタスはアカネ科ペンタス属の常緑低木で、原産地は東アフリカからイエメンにかけての熱帯地域で、暑さに強いが、耐寒性は低い(5℃以上)植物です。
本種は明治末期から大正初期に渡来しましたが、同じ科に属するサンタンカの花と姿が似ていることから、和名をクササンタンカ(草山丹花)と言います。花色は赤、ピンク、白など多彩で、星形の小さな花を多く咲かせます。花期が長く、初夏から秋まで次々と花を咲かせて、高温多湿な環境を好み、日本でも育て易いので人気があります。
ペンタスの花(ピンク)
ペンタスの花(白)
ロサ・センパヴィエンス
ロサ・センパヴィエンスはバラ科バラ属のツル性の半常緑・常緑木本植物で、原産地は地中海地域で、適応性が広く、数々の大陸の温帯地域に導入されて定着しています。
本種は、古代ローマ時代にローマ人によって栽培されていたと言われています。園芸栽培種として導入が始まるのは、17世紀半ばにイギリスで始まっています。本種を育成親として作出されたハイブリッド種は40種類程度あるとされています。
ロサ・センパヴィエンスの花
テリハイカダカズラ(ブーゲンビリア)
テリハイカダカズラ(照葉筏蔓)はオシロイバナ科イカダカズラ属のツル性の落葉低木の園芸植物で、原産地は南アメリカで、一般的にブーゲンビリアと呼ばれているもののひとつで、本属を総称してブーゲンビリアと呼ぶことが多いです。
花弁のように見える部分が、葉が変化した苞で、白、黄色、ピンク、紅紫色など様々な色がありますが、本来の花は3枚の苞に囲まれた中央にあり、花はクリーム色の筒状です。
「筏蔓(イカダカズラ)」の意味で、つる性の低木の姿が「筏(いかだ)」のように見えたことから名付けられています。別名の「ブーゲンビリア」は1768年にブラジルでこの木を見つけたフランス人の探検家ブーガンヴィユに由来しています。
テリハイカダカズラ(ブーゲンビリア)の花
アガベライジン
アガベライジン(アガベ雷神)はキジカクシ科リュウゼツラン属の多肉植物で、原産地はメキシコの半乾燥高地です。耐寒性があり、品種によっては屋外で越冬可能で、開花までに10年から数十年かかり、花を咲かせた後に親株は枯死してしまいます。世界中の様々な乾燥地と半乾燥地に広がっており、特に亜熱帯と温暖な温帯地域に園芸植物として広く栽培されています。
酒のテキーラは同じ属にあるアガベ・テキラーナ(Agave tequilana)という種類の樹液を原材料として作られています。
アガペライジンの花
ヤマハギ
ヤマハギ(山萩)はマメ科ハギ属の落葉性低木で、原産地は日本、朝鮮半島、中国、ウスリーで、日本では北海道から九州まで日本各地の山野に生育しています。一般にハギという名はヤマハギのことを指します。
ハギという名前の由来には、古い株から新しい芽が次々に出ることを意味する「生え芽(はえぎ)」、葉が歯の形に似ているため「歯木」、枝を箒に使ったため「掃き」が転訛したとする説があります。
また、秋に咲く淡い紅紫の花を観賞するため、庭園、公園、川岸などに植栽され、「草」ではないが「秋の七草」の一つに数えられます。一般に秋の七草といわれるものは、オミナエシ、ススキ、キキョウ、ナデシコ、フジバカマ、クズ、ハギです。
ヤマハギの花










