日々の花(035)(11月03日)
日々の花の第三十五回目です。本ブログには日々新たに撮影した写真の中から選定していきますが、基本的には植物全体の姿と花に近づいて花を撮影したものの二つを基本として掲載しています。
植物の判別はスマホアプリのPicture Thisによる判別機能を中心にしており、その他の判断材料については、みんなの趣味の園芸(NHK)、LOVEGREEN、庭木図鑑植木ペディアなどを主に利用しています。当該植物の様々な説明についてはWikipedia、みんなの趣味の園芸(NHK)、Picture This、LOVEGREEN、庭木図鑑植木ペディア、コトバンクなどに記載されているものを参考にして、自分なりの文章にした上で記載しています。
本日(11月03日)については、セイタカアワダチソウ、エゴマ、アオジソ、キクイモ、イモカタバミを掲載します。
セイタカアワダチソウ
セイタカアワダチソウ(背高泡立草)はキク科アキノキリンソウ属の多年生草本で、原産地は北アメリカで、日本には1900年頃に観賞用植物として導入された帰化植物(外来植物)でススキなどの在来種と競合しています。
このため、日本の侵略的外来種ワースト100の一つに指定されており、以前は花粉症の原因になると誤認されていました。セイタカアワダチソウは虫媒花のために花粉を飛ばすことがありませんが、秋の花粉症の原因になっている植物は似た風媒花のブタクサ(キク科ブタクサ属の一年生草本)です。
セイタカアワダチソウの花
エゴマ
エゴマ(荏胡麻)はシソ科シソ属の一年生草本で、東南アジアの原産とされています。日本では古くに渡来して、縄文時代から食べられてきたと言われており、食用以外では、油紙、雨傘、提灯、合羽などの塗布油としても用いられてきました。
日本への渡来は極めて古く、日本最古の作物の一つとして農耕の起源と結びついているものです。奈良時代には本格的に搾油用の栽培が本格的に始まり、中世から鎌倉時代頃まで搾油用に広く栽培され、荏原など地名に「荏」が付く場所の多くはエゴマの栽培地であったことに由来しています。
エゴマの花
アオジソ
アオジソ(青紫蘇)はシソ科シソ属の一年生草本で、ヒマラヤ、ミャンマー、中国南部が原産地である古い帰化植物です。アオジソは古名を「イヌエ」と言い、イヌは似て非なるものの意味であり、エとはエゴマのことを指し、エゴマに似ているがエゴマとは異なる植物という意味で呼ばれていたものと考えられています。
アオジソは別名でオオバ(大葉)と呼ばれており和風ハーブの代表格で、防腐作用や殺菌作用があることが知られており、葉、実、花が刺身・麺類のつま、天ぷら薬味などとして広く利用されています。
アオジソの花
キクイモ
キクイモ(菊芋)はキク科ヒマワリ属の多年生草本で、原産地は北アメリカ北部から北東部で、日本には1859年に食料、飼料などに利用するのために導入された多年生草本です。和名の「キクイモ」は、キクに似た花をつけ、地下に芋(塊茎)ができ、それを利用するところから名付けられました。
塊茎に含まれるイヌリンが腸内環境を整え、血糖値を下げる効果があるとして、健康野菜の一つとしても注目されています。
キクイモの花
イモカタバミ
イモカタバミ(芋片喰)はカタバミ科カタバミ属の多年生草本で、原産地は南アメリカ(ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイ)です。日本へは戦後に観賞用に導入されて、園芸利用から逸出して野生化した帰化種です。
イモカタバミは地下の塊茎が節のように別れて増殖しすることから、別名をフシネハナカタバミ(節根花片喰)とも呼ばれています。
イモカタバミの花









