日々の花 021(08月09日)
日々の花の第二十一回目です。本ブログには日々新たに撮影した写真の中から選定していきますが、基本的には植物全体の姿と花に近づいて花を撮影したものの二つを基本として掲載しています。
本日(08月09日)については、サルスベリ、シコンノボタン、フヨウ、クサギ、マンリョウを掲載します。
サルスベリ
サルスベリ(百日紅・猿滑)は、中国南部原産のミソハギ科サルスベリ属の落葉小高木で、すべすべした幹肌が特徴で、夏から秋の長期にわたって紅色の花が咲きます。
和名のサルスベリの語源は木登りが上手なサルでも、滑り落ちるほど樹皮が滑らかという例えから名付けられていますが、花が咲く期間が長いことから、ヒャクジツコウ(百日紅)の別名もあり、中国名もまた百日紅です。日本へは江戸時代以前に渡来したと言われて、日本では植栽樹として、庭や公園、寺社などでよく見られます。
シコンノボタン
シコンノボタン(紫紺野牡丹)はノボタン科ティボウキナ(シコンノボタン)属の中南米原産の常緑低木で、庭木、鉢植えとして利用されています。かなり耐寒性がありますが、日本では冬に落葉することが多いです。
市場ではノボタンとシコンノボタンは時々混同されることがありますが、ノボタンは短いオシベが黄色で長いオシベは紫色、シコンノボタンは長短のオシベが共に紫色という特徴で区別されます。
シコンノボタンの花
フヨウ
フヨウ(芙蓉)はアオイ科フヨウ属の落葉低木で、中国原産といわれており、中国、台湾、日本の沖縄、九州・四国に分布しています。「芙蓉」はハスの美称でもあることから、特に区別する場合際には「木芙蓉」(もくふよう)とも呼ばれます。
日当たりの良い所で、暖地の海岸に近い林などに自生していますが、日本では関東地方以南で観賞用に栽培され、庭木や公園樹、街路樹としても植えられています。7~10月初めにかけてピンクや白で直径10~15cm程度の朝咲いて夕方にはしぼむ1日花をつけ、長期間に渡って毎日次々と開花します。
フヨウの花
クサギ
クサギ(臭木)は日当たりのよい原野などによく見られるシソ科クサギ属の落葉低木・小高木で、日本全国の他、朝鮮半島、台湾、中国に分布しています。和名の由来は、葉や枝に独特の臭いがあることにゆらいしていますが、若葉は食用や薬用として利用されています。
平地から山地の日当たりの良い原野や林縁、河原、土手、山道や谷の沢沿いなどに大小の集団を形成して群生しています。植物遷移においては、藪の状態の所に侵入する最初の樹木として先駆植物(パイオニア)として知られています。
クサギの花
マンリョウ
マンリョウ(万両)はサクラソウ科ヤブコウジ属の林内に生育する常緑小低木で、冬に熟す果実が美しいので各地で栽培されており、特に目出度い名前であることからセンリョウ科のセンリョウ(千両)などとともに正月の縁起物として利用されています。
日本・中国・台湾など東アジアからインドの温暖な場所に広く分布しており、日本国内では、本州(関東地方以西)・四国・九州・沖縄に分布しており、その分布域はセンリョウとほぼ同じになっています。暖地の林内に自生する他、庭木などとして植えられています。
マンリョウの花









