海岸段丘の農園日誌

湘南の海岸段丘の一角に借りている家庭菜園などで行っている色々な活動を記録しています。

日々の花 017(07月17日)

 日々の花の第十七回目です。本ブログには日々新たに撮影した写真の中から選定していきますが、基本的には植物全体の姿と花に近づいて花を撮影したものの二つを基本として掲載しています。
 本日(07月17日)については、ミソハギ、ペパーミント、ヒメヒオウギズイセン、ローズゼラニウム、キンマサキを掲載します。


 ミソハギ
  ミソハギ(禊萩)はミソハギ科ミソハギ属の多年草で、日本及び朝鮮半島に分布しており、湿地や田の畔などに生えたり、栽培されています。お盆の頃に紅紫色6弁の小さい花を先端部の葉腋に多数つけ、盆花としてよく使われ、ボンバナ、精霊花(ショウリョウバナ)などの名もあります。ミソハギの和名の由来はハギに似て禊(みそぎ)に使ったことから禊萩、または溝に生えることから溝萩によるといわれています。


 ミソハギの花


 ペパーミント
 ペパーミントは和名をコショウハッカ、セイヨウハッカと言い、シソ科ハッカ属の多年生草本で、原産地はヨーロッパ大陸です。ハーブの一種で、独特のメントール臭がしますが、ニホンハッカに比べるとメントール(ハッカ脳)の含有量は50 - 60%と低いです。
 ヨーロッパやアラビアでは、葉を摘み取って乾燥させたものをハーブ(薬草)や薬味として使用したり、花を枝ごと水蒸気蒸留して精油を抽出して香料として利用してきました。地中を伸びる地下茎で増殖し、冬季になると地上部だけ枯れて、根株だけで越冬します。


 ペパーミントの花


 ヒメヒオウギズイセン
 ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)はアヤメ科ヒオウギズイセン属(クロコスミア属)の雑種で、ヒオウギズイセンとヒメトウショウブとの交配種で、園芸名ではクロコスミア、古い学名のモントブレチアの名前でも呼ばれています。交配種の親は南アフリカ産ですが、耐寒性に優れ、繁殖力も旺盛で、日当たりの良い荒れ地から林床のような日陰、乾燥地帯から湿地にも耐え、全世界で野生化しています。


 ヒメヒオウギズイセンの花


 ローズゼラニウム(ニオイテンジクアオイ)
 ローズゼラニウム(ニオイテンジクアオイ:匂天竺葵)は、フウロソウ科テンジクアオイ属の常緑性低木(高さ1.3m程度)で、南アフリカ原産です。茎葉にバラのような芳香をもっており、水蒸気蒸留して得られる精油は「ゼラニウム油」と呼ばれ、香料などとして利用されています。17世紀後半に南アフリカからヨーロッパに導入されて、その後世界各地に導入されていき、日本には幕末期に渡来しました。


 ローズゼラニウムの花


 キンマサキ
 キンマサキ(金柾・金正木)はニシキギ科ニシキギ属の常緑低木の変種で、葉の外周に乳白色の斑が入り、内側のやや薄い緑色の部分に乳白色を帯びた薄い緑色がマーブル模様のように入ります。葉の表面の光沢はそのままでまさに金色を思わせることから、生け花の花材としても人気があります。


 キンマサキの花

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