海岸段丘の農園日誌

湘南の海岸段丘の一角に借りている家庭菜園などで行っている色々な活動を記録しています。

日々の花(039)(11月28日)

 日々の花の第三十九回目です。本ブログには日々新たに撮影した写真の中から選定していきますが、基本的には植物全体の姿と花に近づいて花を撮影したものの二つを基本として掲載しています。
  植物の名称の判別はスマホアプリのPicture Thisによる判別機能を中心にしており、その他の判断材料については、みんなの趣味の園芸(NHK)、LOVEGREEN、庭木図鑑植木ペディアなどを主に利用しています。当該植物の様々な説明についてはWikipedia、みんなの趣味の園芸(NHK)、Picture This、LOVEGREEN、庭木図鑑植木ペディア、コトバンクなどに記載されているものを参考にして、自分なりの文章にした上で記載しています。
 本日(11月28日)については、タカサゴフヨウ、コウテイダリア、ハマヒサカキ、ヤツデ、ジャガイモを掲載します。


 タカサゴフヨウ
 タカサゴフヨウ(高砂芙蓉)はアオイ科ヤノネボンテン(パボニア)属の樹高1mほどの常緑低木で、原産地は南米のブラジル、ボリビア、アルゼンチンで、日本には観賞用の園芸植物として1980年代前後に入ってきました。
 細長い葉の先が鏃(やじり)のように尖り、花が四国~九州・沖縄に分布する同じアオイ科で別属のボンテンカに似ていることからヤノネボンテンカ(矢の根梵天花)という和名を与えられましたが、花がムクゲ(木槿)やフヨウ(芙蓉)などに似ていることからタカサゴフヨウという呼び名が一般的になっています。暑さ寒さに比較的強いため逸出したものが西日本を中心に各地で野生化しています。


 タカサゴフヨウの花


 コウテイダリア
 コウテイダリア(皇帝ダリア)はキク科ダリア属の木のように草丈が10m位になる球根の多年草で、中米のメキシコやコロンビアが原産地です。
 正式な和名はコダチダリア(木立ダリア)ですが、一般的には学名Dahlia imperialisを訳して皇帝ダリアと呼ばれており、大きいため植物園や公園で多く植栽されています。日が短くなることで花芽ができるため、開花は11月頃になりますが、耐寒性はあまり高くなく、霜が降りると地上部は枯れます。背が高くなっても倒れずに花が咲くのは茎の木化(木質化)が生じているためです。


 コウテイダリアの花


 ハマヒサカキ
 ハマヒサカキ(浜姫榊はモッコク科ヒサカキ属の常緑小高木で、本州(千葉以西)、四国、九州、沖縄に分布する在来種で、その他朝鮮半島南部、中国の海岸、台湾の東アジアに分布しています。
 海岸近くに多く自生しており、同属のヒサカキ(姫榊)より葉が丸くて、分厚く、光沢があり、乾燥などに強い特徴を持っており、風当たりの強い海岸林で密生する樹木の一つであり、名前は海岸のヒサカキという意味です。潮風や乾燥に強いことから街路樹などとして使用されることもあります。


 ハマヒサカキの花


 ヤツデ
 ヤツデ(八つ手)はウコギ科ヤツデ属の常緑低木で、福島県以南の本州太平洋側、四国、九州、沖縄に分布する日本の固有種で海岸から丘陵の林内に自生しています。日陰や大気汚染に強い性質を利用して、江戸時代後期以降から観賞用の庭木として植栽されています。
 ヤツデは19世紀半ばにシーボルトがヨーロッパに持ち帰り、分厚くて光沢のある濃緑の葉が観葉植物のモンテスラのような雰囲気が珍しがられており、欧米各国で園芸植物として広く利用されています。 
 ヤツデの葉を掌に見立て、客を招き入れるという験を担ぎ、飲食店の店先や玄関に植えられることもあります。また、葉が密生しやすいためにかつてはトイレの目隠しに使われることも多かったです。


 ヤツデの花


 ジャガイモ
 ジャガイモはナス科ナス属の多年生植物で、南アメリカのアンデス山脈が原産地で、世界中で栽培されており、デンプンを多く蓄える地下茎が食用のイモとして利用されています。保存性が高く、当時の船乗りたちの食料として重宝されていました。
 日本には17世紀初め頃にオランダ船によってジャワ島のジャガトラ(ジャカルタの旧名)から伝来したされており、「ジャガタライモ」と呼ばれていたものが転じて「ジャガイモ」になりました。ジャガイモの中国名である馬鈴薯(ばれいしょ)という呼び名も良く使用されています。
 世界各地で栽培されており、品種改良が繰り返されて、現在のような大きな芋を付ける品種が開発されて、世界中の温帯地域で栽培されています。


 ジャガイモの花

×

非ログインユーザーとして返信する