海岸段丘の農園日誌

湘南の海岸段丘の一角に借りている家庭菜園などで行っている色々な活動を記録しています。

日々の花 027(09月05日)

 日々の花の第二十七回目です。本ブログには日々新たに撮影した写真の中から選定していきますが、基本的には植物全体の姿と花に近づいて花を撮影したものの二つを基本として掲載しています。
 本日(09月05日)については、ムラサキナツフジ、ハイビスカス、アメリカフヨウ、ローズマリー、プルメリアを掲載します。


 ムラサキナツフジ
 ムラサキナツフジ(紫夏藤)はマメ科カレリヤ(ナツフジ)属の蔓性木本で、一般的には常緑で、温帯では落葉します。原産地は台湾、中国南部、ベトナムなどで、別名は漢名の音読みに由来するサッコウフジ(醋甲藤)と呼ばれています。
 日本には江戸時代に中国から持ち込まれて、盆栽や庭木などとして栽培されています。花色は基本的には紫色ですが、紅色から淡紫色など様々な品種が作られています。


 ムラサキナツフジの花


 ハイビスカス
 ハイビスカス(ブッソウゲ:仏桑花)はアオイ科フヨウ属の低木で、沖縄ではアカバナ(赤花)ともいわれています。日本本土への渡来は慶長年間(1660年頃)に薩摩藩主島津家久が琉球産ブッソウゲを徳川家康に献上したことが最初の記録として残されています。
 ハイビスカスの原種はハワイ諸島、モーリシャス島に数種が分布していますが、ハイビスカスの基本種とされるヒビスクス・ロサ・シネンシス(Hibiscus rosa-sinensis)は、原種なのか人工的につくられた交配種なのか定かではなく、現時点では原産地は不明です。 
 園芸品種は主に3系統に分けられ、花は大輪で花色の変化に富むが性質が弱いハワイアン系(ニュータイプ)、花はやや小さく花色の変化も少ないですが丈夫な在来系(オールドタイプ)、花が小さく樹高が高くなり、暑さに強い反面、寒さにやや弱いコーラル系があります。一般には暑さに強いイメージがありますが、コーラル系以外は30℃を越える暑さでは花が少なくなり、特にハワイアン系はほとんど開花しなくなります。


 ハイビスカスの花


 アメリカフヨウ
 アメリカフヨウ(亜米利加芙蓉)は北アメリカ原産のアオイ科フヨウ属の多年草で、ハイビスカスの仲間です。アメリカフヨウは落葉低木のフヨウと異なり、宿根草であることからクサフヨウとも呼ばれます。
 花は一重の丸型で15㎝以上になり、花色は赤からピンク、白があります。一日花でひとつの花はすぐしぼみますが、夏から秋にかけて次々に花を咲かせます。北アメリカ原産ですので耐寒性があり、葉や枝は枯れますが暖地では屋外でも冬を越す宿根草です。


 アメリカフヨウの花


 ローズマリー
 ローズマリーは地中海沿岸地方が原産のシソ科ローズマリー属に属する常緑低木です。和名マンネンロウの漢字表記は「迷迭香」ですが、これは中国語表記と同一となっています。  
 小さく細長い葉に甘く爽やかな芳香が特徴で、生葉もしくは乾燥葉を香辛料、薬(ハーブ)などとして用いていますが、主な用途は以下の通りとなっています。
飲 食 用:ハーブティー、肉料理・焼き菓子の香りづけなど
香 料 用:アロマテラピー、ポプリ、入浴剤など
クラフト用:リース、花束など
園 芸 用:生け垣、グラウンドカバー、トピアリーなど品種の特性に応じて
薬   用:チンキ剤、湿布剤など


 ローズマリーの花


 プルメリア
 プルメリアはキョウチクトウ科インドソケイ属に属する植物の一般的な総称で、通常落葉の中低木で、17世紀のフランス人植物学者であるシャルル・プリュミエに因んで名付けられています。中南米、カリブ海諸国が原産地で、300種類が確認されていますが、キョウチクトウ同様に樹液には毒性があります。
 プルメリアは丈夫で熱帯地域では周年開花性があるため、熱帯花木を代表する樹木として世界中の熱帯地域で広く植えられています。花には芳香があり、ハワイではレイにも使われます。枝は多肉質で柔らかくて折れやすいが、乾燥に強くて冬には断水すると0℃近くまでの寒さに耐えます。


 プルメリアの花

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