海岸段丘の農園日誌

湘南の海岸段丘の一角に借りている家庭菜園などで行っている色々な活動を記録しています。

日々の花 029(10月01日)

 日々の花の第二十九回目です。本ブログには日々新たに撮影した写真の中から選定していきますが、基本的には植物全体の姿と花に近づいて花を撮影したものの二つを基本として掲載しています。
  植物の判別はスマホアプリのPicture Thisによる判別機能を中心にしており、その他には、みんなの趣味の園芸(NHK)、LOVEGREEN、庭木図鑑植木ペディアなどを主に利用しています。花などの様々な説明についてはWikipedia、みんなの趣味の園芸(NHK)、Picture This、LOVEGREEN、庭木図鑑植木ペディア、コトバンクなどに記載されているものを参考にして自分なりの文章にした上で記載しています。 
 本日(10月01日)については、ススキ、メヒシバ、タチスズメノヒエ、メリケンカルカヤ、コニシキソウを掲載します。


 ススキ
 ススキ(芒、薄)はイネ科ススキ属の植物で、茅(萱)(かや)とも呼ばれる有用植物の一つで、尾花(おばな)や振袖草(ふりそでぐさ)とも言われる秋の七草の一つです。日本には全国に分布し、日当たりの良い山野に生息しており、朝鮮半島、中国、台湾に分布しています。
 ススキは夏緑性で、地上部は冬には枯れるのが普通ですが、沖縄などでは常緑になり、高さが5mに達します。秋を象徴する植物として日本文化の中で重要な植物であり、十五夜の飾り、花鳥画や、蒔絵などの秋草紋様、薄(ススキ)ミミズクなどの郷土玩具などに見られます。かつては屋根をふく材料としても重要であり、そのため、人里近くには必ず萱場(かやば)と呼ばれるススキを採集するための場所がありました。萱場では定期的にススキが刈られるためにほかの植物が生育する環境が保たれ、植物の種類が多かったのですが、ススキで屋根をふくことがほとんどなくなった現在では放棄されたために、草原性の植物には絶滅危惧種になっているものが多くあります。


 ススキの花(穂)


 メヒシバ
 メヒシバ(雌日芝、女日芝)はイネ科メヒシバ属の植物で、夏生の一年草で、日当たりのよい道端や庭、畑などによく生える代表的な雑草です。日本全土に生育し、日当たりのよい道端や庭、畑などにごく普通にあり、全世界の熱帯から温帯にかけて分布しています。
  メヒシバは細い茎で地表を這い、立ち上がった花茎の先に数本の細い穂を放射状に伸ばしますが、草丈は通常では30〜70㎝ほどですが、周りに背の高い雑草や野菜があるとそれと競い合うような形で上にどんどん伸びていきます。


 メヒシバの花(穂)


 タチスズメノヒエ
 タチスズメノヒエ(立ち雀の稗)はイネ科スズメノヒエ属の多年草であり、南米原産の帰化植物です。牧草として使われることがありますが、関東以西の日本本土では道ばたでよく見かけられる雑草です。
 1958年に北九州市で国内で初めて定着が確認され、朝鮮戦争に際してアメリカ軍の軍需品とともに意図せずに移入されたと考えられています。沖縄では高さが2.5mまでになり、サトウキビ畑の手ごわい雑草の一つです。


 タチスズメノヒエの花(穂)


 メリケンカルカヤ
 メリケンカルカヤ(米利堅刈萱)はイネ科メリケンカルカヤ属の直立する多年生草本の帰化植物で、原産地は北アメリカで、南アメリカ、東アジア、オーストラリア、太平洋諸島にも外来種(帰化植物)として分布しています。オーストラリアなどでは侵略的な外来種として扱われています。
 日本における本種の導入経路ははっきりしませんが、1940年頃に愛知県で確認され、現在では関東地方以西の畑、水田の畔、果樹園、牧草地、空き地などにに広く分布しています。各地で増加しており、在来種や農作物と競合して駆逐する危険性が高いことから、外来生物法により要注意外来生物に指定されています。


 メリケンカルカヤの花(穂)


 コニシキソウ
 コニシキソウ(小錦草)はトウダイグサ科ニシキソウ属の小型の一年草ですが、1895年に牧野富太郎が東京と横浜で発見した北アメリカ原産の帰化植物で、現在では日本全国の畑地や路傍にごく普通にみられます。近い仲間のニシキソウに比べると小型なので、小さいニシキソウという意味で、コニシキソウと名付けられたとされます。
 コニシキソウはアリが受粉を手伝い、種の散布をも手伝いますので、アリが多いところには、コニシキソウも多く生育しています。


 コニシキソウの花

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