海岸段丘の農園日誌

湘南の海岸段丘の一角に借りている家庭菜園などで行っている色々な活動を記録しています。

様々な春の花 1

 トラオくんとの散歩の際や気が付いた時に見慣れない花などを撮影したりしており、多くの春の花の写真が溜っています。この溜った春の花の写真を何回かに分けて、ブログに掲載します。
 それぞれの花に関する説明は、自分の勉強のために調べたものですが、100%のコピペにならないように注意して掲載するようにしています。
 本日はナガミヒナゲシ、ハナズオウ、シャクナゲ、サツキ、ハルジオン、ツクシを掲載します。


 ナガミヒナゲシ
 ナガミヒナゲシ(長実雛芥子)は、ヨーロッパ地中海沿岸原産の1年草で、秋に発芽し、ロゼット状態で越冬した個体が春先に急に大きくなり、4月から6月頃に直径3センチメートル程の薄いオレンジ色の花を咲かせます。果実は6月頃に熟して、1つの果実に約1500粒もの種ができ、一個体が100個もの果実をつけることもあるので、繁殖力が強いことも特徴です。また、根から他の植物の生育を妨げる成分を含んだ物質を出すアレロパシー作用があることから、生態系に悪い影響を与える植物の一つです。


 ハナズオウ
 ハナズオウ(花蘇芳)はマメ科の明るい茶色の樹皮が美しい落葉花木で、春になると葉が出る前に、赤みを帯びた紫色の小さな花を密集して枝につけ、ひときわ目を引きます。枝はあまり横には広がらずほうき状となり、株立ちやそれに近い樹形になります。花後に展開するハート形の葉や、房なりになる豆果(とうか)も可愛らしく、季節の変化が楽しめるので人気があります。


 シャクナゲ
 シャクナゲ(石楠花)はツツジ科の常緑性の花木です。シャクナゲの原種が19世紀中頃にプラントハンターによって中国から西欧にもたらされました。その花の美しさと豪華さで当時の人々を驚嘆させ、数多くの交配が行われて、世界各地で5000を超す園芸品種が作出され、西欧では春を彩る花木として庭に欠かせない存在となっています。
 赤、白、黄、ピンクなど変化に富んだ花色と、大きく豪華な花房は、他の植物を上回る美しさを誇ります。日本では屋久島原産のヤクシマシャクナゲが交配親に使われ、小型で花つきがよく、育てやすい品種も作出されています。シャクナゲの原種は高山に自生するため、日本の夏の暑さには弱いと思われがちですが、出回っているシャクナゲは、耐暑性の強い園芸品種、日本で改良された園芸品種などがあり、栽培が容易なものがほとんどです。



 サツキ
 サツキ(皐月)はツツジ科の常緑の低木で、関東地方以西の本州のほか、屋久島に隔離分布しています。日当たりが良く、増水すると水没してしまうような川沿いなどに自生しています。開花期は5月下旬から6月上旬で、ヤマツツジなどよりも1か月ほど遅く咲きます。園芸用に乱獲された他、河川の護岸工事、ダムの建設などによって生育適地が少なくなってしまい、天然性のものは絶滅が懸念される植物の一つです。


 ハルジオン
 ハルジオン(春紫苑)は、北アメリカ原産のキク科ムカシヨモギ属に属する多年草で、4月〜6月に白や淡い桃色の小さな花を咲かせ、花びらは糸のように細いのが特徴です。草丈は約30cm~100cmほどになり、花びらの大きさは約2cmです。昔は観賞用の花として扱われていましたが、現在では野生化しており、繁殖力がとても強いことから関東地方を中心に爆発的に増加し、今は全国的にみられるようになりました。
 ハルジオン(春紫苑)の名前は、同じキク科に属する植物「シオン(紫苑)」に似ていることから、植物学者である牧野富太郎氏によって名付けられました。紫苑は秋に花を咲かせますが、ハルジオンは春に花を咲かせることから「ハルジオン(春紫苑)」と呼ばれるようになりました。また、ハルジオンは「貧乏草」という別名も持っていて、手入れが行き届いた家の庭には生えず、手入れのされていない貧乏な家の周りに生えることに由来します。


 ツクシ
 ツクシ(土筆)はスギナ(杉菜)の一部で、春先に出るツクシはスギナの「胞子茎」として繁殖を担いますが、スギナはその後に出て「栄養茎」として光合成を行い、養分の調達をするというシダ植物です。 スギナは繁殖力が旺盛で、庭や畑に一度得ててしまうと、毎年毎年ふえ続けて、しばしば手がつけられないほどになってしまいます。 ツクシは食用、スギナは生薬としても用いられますが、庭や畑にとってはありがたくない雑草として嫌われています。

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