海岸段丘の農園日誌

湘南の海岸段丘の一角に借りている家庭菜園などで行っている色々な活動を記録しています。

様々な春の花 11

 様々な春の花の11回目です。
 本日はハナミズキ、サカイツツジ、レモン、トベラ、シャリンバイ、マルバウツギ、ハクチョウゲ、ロサ・ペンデュリナ(バラの仲間)を掲載します。


  ハナミズキ
 ハナミズキ(花水木)はアメリカ東部及びメキシコ北東部を原産とするミズキ科サンシュユ属の落葉樹であり、日本の野山には自生していません。1912年(大正元年)に東京市長の尾崎行雄氏がワシントン市へサクラの苗木を贈呈し、その返礼として1915年(大正4年)にアメリカから日本へやってきたという話が有名ですが、実際には最初に日本へ渡来したのは明治の中期頃です。なお、東京の新宿御苑には寄贈当時の原木が残されています。
 従来の日本の庭木よりも明るいイメージを持ち、管理にそれほど手がかからないこと、花や実がかわいらしいこと、この木をモチーフとした一青窈(ひととよう)の歌がヒットしたことなどもあり、庭木、公園樹、街路樹としてさかんに使われています。日本に自生し、コケシの材料として知られるミズキよりも花が目立つことから、「花のミズキ」でハナミズキとなったとされています。


 サカイツツジ
 サカイツツジは、ツツジ科ツツジ属の常緑低木で、高さが20−50cm程度と小型で、葉は楕円形で縁に鋸歯があります。葉の表面は濃い緑色で光沢があり、裏面には銀白色の毛が密生しているため、美しいコントラストが見られることも特徴です。
 サカイツツジは、春から初夏にかけて、紫色やピンク色の小さな花を咲かせます。花は直径約1cmで、放射状に5枚の花弁が広がり、中心部には黄色い斑点があり、花の形は漏斗形で、花冠の先端が反り返っています。
 サカイツツジの起源は、北半球の寒冷な地域にあり、主にヨーロッパ、アジア、北アメリカの亜寒帯から寒帯にかけての地域に分布しています。日本では北海道の根室市だけに自生しており、天然記念物に指定されています。


 レモン
 レモン(檸檬)はインド北部(ヒマラヤ山麓)を原産とするミカン科ミカン属の常緑高木で、ビタミンCを豊富に含む果実が滋養強壮の薬用として広まり、南ヨーロッパ、アメリカ、アフリカなど世界各国で栽培されています。現在では料理、飲料、香料、化粧品の原料などに欠かせない柑橘類の一つとなっています。
 日本には明治初期に渡来し、西日本の一部地域(九州、紀伊半島、四国等)で露地栽培されていますが、主要な産地は瀬戸内海の島々であり日本国内の総出荷量の半分以上をこの地域が占めています。
 レモンには数多くの品種がありますが、日本で最も流通しているのはポルトガルのリスボンレモンで、アメリカのユーレカレモンなどが続いています。レモンの葉は菱形に近く、ミカンの仲間では大きな部類に入り、枝には鋭いトゲがあるため扱いにくいです。
 レモンの開花は5月がピークになりますが、いわゆる四季咲き性であり、栽培に適した環境であれば5~10月の間に開花と結実を繰り返します。果実は楕円形で両端が尖り、果皮はクリーム色で分厚く、はじめは緑色で、やがてはレモン色になりますが、熟してしまうと香りが落ちることから、実が緑色のうちに収穫して出荷されることが多くなっています。


 トベラ
 トベラ(扉)は岩手県以南の太平洋岸、新潟県以南の日本海岸、四国、九州及び沖縄に分布するトベラ科トベラ属の常緑低木です。自生地は日当たりのよい海岸沿いの斜面などであり、性質が丈夫であることから、海岸防風林、道路緑化木、街路樹、公園樹などに幅広く使用されています。
 枝葉をヒイラギの代わりに節分や大晦日の厄除けに使うことでも知られていますが、厄除けに使われるのは木全体に臭気があるためです。トベラの枝にイワシを刺すなどして家の扉に挟み、臭いによって鬼を退散させ、邪気を払うため、トビラの木=トベラと名付けられました。
 トベラの開花は4~6月で、雌雄異株で雄木には雄花を、雌木には雌花を咲かせ、微香を放ち、花は白から黄色に変化するという特徴を持っています。


 シャリンバイ
 シャリンバイ(車輪梅)は東北地方南部以西の本州、四国、九州及び沖縄に分布するバラ科シャリンバイ属の常緑樹です。自生地は暖地の海岸近くに多く、日本以外でも東南アジア~東アジアにかけて広い範囲に分布しています。潮風や大気汚染に強い性質を持つため、街路樹や公園樹として利用されることも多いです。
 花がウメに似ていることや枝葉が車輪状に生じることから、シャリンバイ(車輪梅)と命名されました。樹皮や材にはタンニンを含み、樹皮から作る褐色染料は奄美大島の大島紬に使われています。
 シャリンバイの開花は3~5月頃で、直径1~1.5㎝ほどの白い五弁花が円錐状に集まって枝先に咲き、微香を放ちます。20本ある雄しべは花粉を出すと赤くなるため、時季によって花の印象も変わります。


 マルバウツギ
 マルバウツギ(丸葉空木)は関東地方以西の本州、四国及び九州に分布するアジサイ科ウツギ属の落葉低木です。葉が明らかに丸いわけではないですが、ウツギに比べると丸みがあることにちなんでマルバウツギと命名されました。日本の山野で最も普通に見られるウツギの一種で、丈夫な性質を利用して垣根や防風林などとして使われることもあります。
 マルバウツギの開花はウツギと同じ5~7月頃ですが、ウツギよりもやや早く咲くことが多いです。白い小花が円錐状に集まって上向きに咲きますが、10本ある雄しべの花糸は根元ほど太くなり、基部にオレンジ色の花盤があります。花弁は5枚で花の直径は1㎝前後で、花が咲く枝の葉には葉柄がないという大きな特徴を持っています。


 ハクチョウゲ
 ハクチョウゲ(白丁花)は中国、台湾、インドシナ、沖縄等を原産とするアカネ科ハクチョウゲ属の常緑低木です。花を観賞するため元禄年間以前から本州でも園芸用に使われるようになりましたが、丈夫で剪定に強く、花壇や芝生の縁取り、低めの生垣に使わています。
 熊野川や四万十川流域に自生する同じアカネ科の落葉低木で、紫色の花を咲かせる「シチョウゲ(紫丁花・イワハギ)」に対するものとして、ハクチョウゲと名付けられました。「丁」は花の形のことで簡単にいえば「ラッパ型」を表わし、つまり、「白い丁型の花が咲く」ことが命名の由来です。白鳥とは関係がありません。
 一見するとイヌツゲのようですが、初夏(5~7月頃)になると緑の葉の上に雪が降ったように小さな花を咲かせます。花は一重で直径1㎝、長さ1~1.5㎝の大きさで、短い枝先に咲きます。


 ロサ・ペンデュリナ(バラの仲間)
 ロサ・ペンデュリナはアルパインローズやマウンテンローズという別名もありますが、中央および南ヨーロッパの山で見られる野生のバラ(原種)の仲間です。アルプス山脈とカルパティア山脈で氷河時代を生き延びた植物です。濃いピンク色の花と比較的棘が少ないつる性の低木で、観賞用植物として栽培されてきました。

本日の散歩(05月02日)

 今日は奥方の依頼で湘南テラスモールに買い物に行きましたので、せっかくの晴れの天気でしたが、畑仕事は休みました。午後も変わらず天気が良かったですから、我が家の看板犬のトラオくんと散歩に行きました。
 ブログには今日のトラオくん(三景)、江の島、烏帽子岩、片瀬海岸、三浦半島、ブラシノキ、クロマツ、コノテガシワを掲載します。


 今日のトラオくん(三景)
 背中を擦り付けてゴロゴロするトラオくん


 道路の右端を歩くトラオくん


 ハーハーしながら信号待ちするトラオくん


 江の島
 島全体に日が当たっているので、非常にハッキリと見えていました。


 烏帽子岩
 岩礁までハッキリと見えていました。


 片瀬海岸
 街全体がハッキリと見えていました。


 三浦半島
 三浦半島全体がハッキリと見えて、沖合に巡視船も見えていました。


 ブラシノキ
 オーストラリアを原産とする常緑低木で、花の形が瓶を洗うブラシに似ているとしてブラシノキと名付けられています。葉は長さ3~7㎝、幅1㎝前後で、枝から互生で、少し硬い葉で揉むと独特の香りがあります。
 花期は5~6月で、長く伸びる赤いブラシの毛は雄しべで、その基部には5つに分かれた萼と花弁があり、花房全体の長さは10㎝程度です。


 クロマツ
 本州、四国、九州及び吐噶喇列島の海辺を中心に自生するマツ科の常緑高木です。生命力が強いため、古くから長寿と繁栄を象徴する縁起の良い木として和風庭園の主役や慶事の装飾として使われるほか、砂防、造林などの実用を目的として海岸沿いに植栽されることも多いです。海辺の景勝地にあるマツはこのクロマツが多く、名所としては天橋立(京都府宮津市)、三保の松原(静岡県静岡市)、気比の松原(福井県敦賀市)、虹の松原(佐賀県唐津市)などが知られています。
 クロマツは神社仏閣に多く植栽されていますが、これは日本人がクロマツを神が降臨する依代(影向)として利用してきた歴史的な背景によるもので、クロマツをこの世とあの世の境に植える境木とする考えもあります。
 写真では新芽の先に雌花が付いて、その下に雄花があって風によって受粉します。新芽の出た元の所には去年の雌花である小さな松ぼっくりが付き、その下には一昨年のものが付いたままになっています。


 コノテガシワ
 コノテガシワは中国の北部~西部を原産地と想定されるヒノキ科の常緑樹で、中国では寺院や墓地などに植えられますが、日本では元文年間(1736~41年)に渡来して以降、公園、庭園、校庭などに使われています。和名である「コノテガシワ」は「児の手柏」の意味で、枝葉が垂直に立っている特徴を子供が手のひらを立てている様子に見立てて名付けられたとされています。
 コノテガシワは3~4月に開花し、雌雄同株で、一株に雌雄それぞれの花が咲き、雄花は褐色の粒状で、雌花はクリーム色です。花の後には緑白色の果実ができ、開花翌年の10~11月になると褐色に熟して自然に裂けます。

トウモロコシ、エダマメの種蒔きなど(05月01日)

 今日は雨模様でしたので、最初に奥方から依頼のあったワラビの収穫をした後、トウモロコシ(2回目)、エダマメ(2回目)の種蒔き、モロヘイヤ、クウシンサイの種蒔き、ビニールトンネル設置箇所などへの潅水などの作業を午前中だけしました。
 ブログにはトウモロコシ、エダマメの種蒔き、ミニ栗カボチャ、バターナッツ、ズッキーニ、メロン、オクラの発芽状況、トウガラシ類の冬越し、本日の収穫、今日のトラオくん(二景)を掲載します。


 トウモロコシ、エダマメの種蒔き
 トウモロコシ(2回目)とエダマメ(2回目)の種蒔きをしました。種蒔き個所の覆いはドブネズミの被害を防止するために設置しています。


 ミニ栗カボチャとバターナッツの発芽状況
 右側の2列がバターナッツで、左側の2列がミニ栗カボチャで、発芽率は少し低いですが、自家用の苗は確保出来そうです。


 ズッキーニの発芽状況
 オリーブ色(左)と黒(右)の二色を育てる予定ですが、発芽率は少し低いものの、自家用の苗は確保出来そうです。


 メロンの発芽状況
 放任メロン(ムーンライト)の発芽は6本全部が発芽しました。


 オクラの発芽状況
 オクラは少し発芽がばらつき気味ですが、順調に発芽しています。


 トウガラシ類の冬越し
 芽吹いている2本はハラペーニョで、冬越しが成功しました。残りのトウガラシと島トウガラシは芽吹いていませんが、株は枯れていない状況にありますので、まだ成功したかどうか確認出来ない状況です。


 本日の収穫
 左は花(ニゲラ、ヤグルマソウ)で、真中はカリフラワー、ニンニクの芽で、右はワラビです。


 今日のトラオくん(二景)
 遊びの臨戦態勢のトラオくん


 朝寝をするトラオくん